拭うこと

信じて疑わなかった時間は私の居場所だった
いつのまにかなくなったそれは どこが分岐点だったのか今考えるといくらでも見つかる答えに苦しくなる
その時も今も  私の前から人がいなくなったことを確認して暗い扉を開ける行為はかわらないのに、そういうことを自ら打ち明ける必要もなかった不動の感覚を 今の私は持っていない